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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

環境や人材不足を改善し
圧送業界に明るい未来を

 

自分の家の土台をつくる気持ちで作業に従事

 
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 コンクリート圧送作業の現場の様子
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作業現場にズラリと並ぶコンクリートポンプ車
名高 現場の様子をお聞きして、コンクリート圧送・打設のお仕事にさらに興味が湧いてきました。具体的な作業内容について、詳しく教えてください。
 
末藤 作業としては、コンクリートミキサー車で現場に搬入された生コンクリートを、ポンプ車で指定された型枠の中に注ぎ込んでいきます。その際には、7~8mの長さがあるホースの先端部分を人の手で扱うんですよ。それで鉄筋コンクリートのマンションならば、マンション全体の型枠をつくり、そこに生コンクリートを注いでいくわけです。
 
名高 なるほど。しかしそれだけ長くて太いホースだと、とても重いでしょう。
 
末藤 確かにコンクリートが噴出する際は、手元に圧力がかかるため、相当な力を必要とします。でも上手に力を抜けば、身体に負荷をかけずに作業できるんですよ。例えば、ホースを後ろに引きたい時は、生コンクリートが噴出しているタイミングでひっぱると、無駄な力を使わず反動で楽にひっぱれます。ですから従業員にも、なるべく力を使わず工夫して作業しなさいと伝えていますね。
 
名高 職人さんならではの知恵ですね。他に従業員の方に指示していることはありますか?
 
末藤 「自分の住む家を施工するつもりで作業しなさい」と常に指導しています。私たちは建物の基礎という大事な部分をつくっているので、その分丁寧に工程を進めていかなければなりません。
 
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名高 最近は震災の不安から、建物には今まで以上に耐震性と強度が求められているのでは?
 
末藤 阪神大震災以降、国の方針で、特にコンクリートの強度を高めるように見直されてきています。ただ、強度を高めるということは、建物の安全性は高まるいっぽうで、現場の作業としては圧送性が悪くなるんですよ。
 
名高 強度がある分、液体が固体に近くなる、ということでしょうか。
 
末藤 固体ではないですが、粘り気が強くなります。コンクリートの配合によっては比重も重くなりますし、強度を増すため鉄筋の量も増えていきます。そのため、圧送に従来よりも時間がかかるうえに、労働者の大きな負担になってしまうんです。そういった状況をはじめ、労働環境を改善するためにも、これから様々な施策を考えていかなければならないと思っています。