B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。学生時代からの夢であった寿司職人を志し、卒業後は修業を積むも体を壊し転職することに。その後、電話工事会社を経て大手のセキュリティ工事を手がける会社に就職。16年勤め、勤務先の代表の引退に伴い退職し、2002年に同業の(株)鈴木電気設備へと移った。社内の改革を行い、事業内容を向上。2014年、創業者から事業を引き継ぎ、代表取締役に就任した。【ホームページ
 
 
 
神奈川県でセキュリティ工事を手がける、株式会社鈴木電気設備。代表取締役の土岐助宇次氏は、ベテランスタッフが力を発揮している今だからこそ、積極的に若手を採用し社内を若返らせていきたいと言う。業界歴30年の土岐氏が取り組んできた「改革」とはどのようなものか、強い組織に必要なものは何か、リーダーの役割とは──。土岐社長とサッカー元日本代表の三浦淳寛氏が存分に語り合った。
 
 
 

仕事のレベルを引き上げようと改革へ

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 三浦淳寛(サッカー元日本代表)
三浦 一般家庭や企業の、セキュリティ工事を専門に手がける鈴木電気設備さん。土岐社長は、同業他社から転職されてきたそうですね。
 
土岐 ええ、以前の会社には16年間勤めました。その会社の代表の引退がきっかけとなり、14年前の2002年、当社に入社。2014年に創業者の後を継ぎ、代表取締役に就任しました。
 
三浦 セキュリティ工事一筋30年ですか。どんな業種でも会社によって社風が異なります。新しい環境に、とまどいはありませんでしたか。
 
土岐 ありましたね。率直に言って当時の鈴木電気設備は、以前勤めていた会社より仕事のレベルが低かったんです。
 
三浦 そんなこと、記事に書いてもいいのでしょうか(笑)。
 
土岐 かまいませんよ(笑)。これは、社内でもずっと言い続けていることですから。前社では、「自分が頑張って仕事をすれば、それが会社のためになる」という考えが通用しました。ところが以前の当社は仕事の質が低く、頑張れば頑張るほど社内で浮き上がってしまう。そんな状況になってしまっていたんですよ。いくら他社で経験があるとはいえ、当時の私は転職してきたばかりの新人。結果を出しても、浮いてしまっては困ります。
 
三浦 サッカーで言えば、ベテランで実績のある選手が、若手中心のチームに移籍したようなものですね。そのとき土岐社長はどうなさったんですか?
 
土岐 自分1人で頑張るのではなく、周囲のレベルを引き上げようと考えました。私を仲間として認めてもらえるよう、社内に働きかけたんです。このときの経験が、私にとって大きなターニングポイントになりました。