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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

堅実なプラント工事で
ものづくりを支える

 

安全を最優先に、納期も守る

 
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プラント工事の様子
 タレントやサッカーのコーチとして活躍できるのはごく一部。サッカーばかりしてきたから他に特技がない場合もあり、仕事がなくて路頭に迷っている人も多くいるのが現状です。
 
木村 そういえば建設業界でも、ある程度年齢を重ねたり、怪我をしたりして現場に出られなくなった人のセカンドキャリアが問題になることもありますね。例えば、足場工事専門の会社だと、現場に出られなくなったら他にすることがない。だからスタッフのために、受け皿となる衣料品店や飲食店をつくった経営者もいますよ。
 
 やっぱり、この仕事にも怪我はつきものなのでしょうか。
 
木村 業界全般を見渡せばそう言えるかもしれませんが、当社に限っては、それはありません。と言うのも、お客様であるJFEスチールは、日本で最も安全に特化している会社の1つでしてね。「安全は全てに優先する」というスローガンを掲げ、細かな取り決めを行っているんです。現場ではパトロール員が巡回し、危険な行為を行っている業者に対しては罰則が課せられます。確かに危険な仕事ではありますが、安全対策さえ怠らなければ、事故は絶対に起こらないと言っても過言ではありません。実際、他社の社員ではありますが、70歳で現役の作業員もおられます。
 
 70歳で現場仕事に? 安全だからこそ可能なのですね。それでも、こうした建設関連の職種では、安全よりも納期が最優先されるというイメージがあります。もちろん偏見でしょうが、ニュースでマンション工事などの数々の不祥事が報道されましたし・・・。
 
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木村 安全を守って、納期も守るというのが当社の方針でしてね。例えば、工期指定が10日間の仕事であれば、8日間で終わらせるスケジュールを立てるんです。スケジュール通りに進むとは限りませんが、遅くとも「最終納期マイナス1日」は守り続けています。
 
 遅くて1日前! それは元請会社も助かるでしょうね。
 
木村 はい。ですから、受注しようと思えば仕事はいくらでもある状態なんです。ただ、人員的に難しいので諦めざるを得なくて。
 
 それはもったいない。2016年4月現在、スタッフの方は何名いらっしゃるのでしょう。
 
木村 正社員が6名、協力会社が4社ほどあります。それらのスタッフを総動員しても依頼はパンク状態。特に若い人材が欲しいのですが、もともと希望者が少ないうえ、長続きする人も少ないんですよね。