B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

堅実なプラント工事で
ものづくりを支える

 

つらいなら頑張ればいい

 
glay-s1top.jpg
クレーンを使った現場。大がかりな工事が多い
木村 巨大と言えば、当社ではプラント内の配管工事も行っております。配管と言うと水道管のような細い管を想像されると思いますが、当社で扱うのは口径が4m、全長が80mあるような配管です。
 
 まるでトンネルだ(笑)。それほどの規模のお仕事であれば、同業者は少ないでしょう?
 
木村 関東ではいくつかありますよ。ただ、当社のように、プラント工事から配管工事、足場架設工事、重量物運搬工事、解体工事、製缶工事までマルチに手がける会社は少ないと思います。
 
 そのような特殊な業界に、木村社長が出合ったのはいつ頃だったのですか?
 
木村 16歳の時ですね。中学生時代は城さんのようなプロサッカー選手になりたかったんです。ところが、強豪高校への推薦入学も決まっていたのに、自分の不注意で取り消されてしまって(笑)。それで卒業後は進学もせず、定職にも就いていなかったところ、後輩の父親から声をかけられ、この仕事を紹介されたというわけです。
 
 こうした技術職は修業が厳しいでしょう? 実は僕の親も建設関係の会社を営んでいて、手伝いにいったこともあるのですが、へまをしてよく怒られました(笑)。
 
木村 城さんのご想像通り、厳しいのなんのって(笑)。私に仕事を教えてくれたのは50代くらいの方だったのですが、厳しさのあまり同年代の新人はすぐに辞めていきました。
 
glay-s1top.jpg
 木村社長はどうして頑張ろうと?
 
木村 根っからの負けず嫌いだからでしょう。つらいことがあっても辞めて逃げようとは思わず、「つらいなら頑張ればいい」「いつか、この人たちを越えてやろう」と奮起しました。
 
 根性があるなあ。それほどの性格だったら、サッカーの道に進まれても大成されていたかもしれませんよ。
 
木村 いいえ、この道に進んでよかったと思いますよ。職人なら、高い技術さえ持っていれば必ず仕事が得られますが、サッカーとなるとそうもいかない。技術が高くても試合に出られなければ報酬はもらえないでしょう? それに、怪我をしたら現役続行も厳しくなる。
 
 う~ん、確かにそうなんですよね・・・。実は今、 Jリーグでもプロ選手のセカンドキャリアが問題になっているんです。なにしろ、鳴り物入りでプロチームに入っても、1年で解雇される選手が年間300人くらいいるのですから。
 
木村 そんなに! 辞めた選手はどうされているのですか。