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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客本位の引越会社
脱運送業のサービス追求

 

原点に立ち返って追求する提案型のサービス

 
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 ううむ、3原則遵守の業者、思い当たるなあ(笑)。それにしても、IPUさんのサービスは荷物への気遣いもさることながら、引越先での対応が手厚いですね。お客さんはすごく助かりますよ。
 
松本 家までの運搬だけで十分というお客様もいますし、逆に、荷解きや設置の部分でも質の高いサービスを求めている方もいるので、そういうニーズに最大限応えたいと思っています。
 
 前に後輩を通じてお願いした引越会社がまさに「話さない」業者で、新しいマンションに荷物を運び入れる間、エレベーターをほぼ占拠して通りがかる住民の方にあいさつもしない。さすがに、現場のチーフという方に怒りましたよ。今日からここに住むというのに、そんな態度では僕の印象まで悪くなってしまうからどうにかしてください、と。
 
松本 常に誰かが見ていますからね。弊社のお客様の中には、マンションの管理人さんもいらっしゃいますよ。引っ越しでうかがったときに見ていてくださったらしく、今度また転居する人がいるから頼むよ、というご依頼でした。作業中にお客様以外の方から名刺をくださいと言われることも多く、見られる仕事なんだなと改めて自覚しますね。
 
 安易な価格競争に乗るのではなく、御社ではどうすればお客様に満足してもらえるのかという原点に返ってサービスを追求されているんだな。そして、それが松本社長の目指すものなのかなと思いました。
 
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松本 会社として利益を出すことは必要です。ただ、お客様に良い引越を提供するというサービスの目的は見失わないようにしないといけませんね。価格競争が行き過ぎると、他の部分にも影響が出ます。例えば、ネットで受注する場合、訪問見積りに出向くと経費がかかってしまうので、全部お客様の申告で進める業者が多いんです。でも大抵のお客様はどこまで申告したら良いのか、ダンボールが何箱になるかなんて全然わからないんですよ。
 
 確かに、思ったより荷物がかさんで、「しまった、箱が足りない」なんてことになりそうです。
 
松本 契約の値段は車両のサイズで決まってくるので、その場合家財を積めないか、往復して追加料金がかかるわけです。私たちの場合は、必ずお客様のお宅にうかがって見積りを取ります。物量を計り、移転先の間取りを聞き、そのまま全て新居に収まらないとわかると、お客様に相談もする。そうして、プロの視点でコンサルティングを行っています。