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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

現場目線のコンサルで
ものづくり企業を活性化

 

現場に入り込んで具体的なサポートを行う

 
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島崎 そうです。私が就職した大手企業でさえも、相次いで経営難に陥ったので、経営の重要性を痛感し、経営コンサルの会社を立ち上げる決意をしました。50歳で退職して資格を取り、起業したのは、ものづくり企業のコンサル会社に勤めた6年後の2009年です。
 
川﨑 50歳で転職とは!  起業も含めてかなり勇気が必要だったでしょう。
 
島崎 「やっちゃえ」ってノリでした(笑)。すると偶然にも、技術士事務所を経営していた、弊社現会長の川田から事業継承の話があって起業が叶ったんです。
 
川﨑 「中小企業を応援したい」というご自身の熱意が、道を開かせたように感じます。そうした思いで立ち上げられた、御社の事業内容、特長について教えてください。
 
島崎 多くの経営コンサルと同様に、まず、企業の経営計画をつくることから始め、計画に沿って、生産性の向上や、品質、費用面等を向上させるための指導を行っていきます。大きな特長は、経営者目線で問題を捉えて現場目線で改善を行い、成果や目標数値に徹底的にこだわる点です。
 
川﨑 現場目線というのは、現場で働く人に対する提案もされるということですか。
 
島崎 実際に経営計画を実行する人は現場の人間だし、利益を出すのも現場でしょう? だから、会社のトップ、管理職、現場の担当者が一体となった改善、改革活動を支援し、経営者の方に提案しています。
 
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島崎社長が行うセミナーの様子
川﨑 なるほど。僕は、経営コンサルタントがつくった経営計画や経営戦略を基に、企業側で細部を練ったり、目標を立てたりするのが普通だと思っていました。
 
島崎 大手のコンサル会社ですと、提案して終わりというパターンが一般的なので、利益が上がらない場合が多いように思います。でも我々は現場レベルで、成果を上げているんです。
 
川﨑 現場に入り込むというと、具体的にはどのように指導されるのですか。
 
島崎 例えば、ある製品が100分間に10本つくられているとしますね。そこへ生産性を向上するための指導をする場合、「80分でつくるようにしましょう。そのためには、この工程をこう変えると良いですよ」とか、現場が実行できるところまで落とし込んでいくんです。
 
川﨑 具体的で非常にわかりやすいですね。ただ、相手がベテランの職人さんの場合、「キャリアを否定された」と思う方もいませんか。役者の世界でも、監督や演出家は、その点に非常に気を遣っています。