杉田　それにしても、変化の激しい保険業界で安東さんのように長く仕事を続けるには、どんな秘訣があるのでしょう。
 
安東　先程も申し上げたように、保険という形のない商品では、お客様と顔を合わせ信頼関係を結ぶことが最も大切なんです。いくら約款に書いてあっても、「給付金が出ると聞いていたのに、出ないじゃないか」などと言われるのが一番つらい。いざという時に「言った」「言わない」と争うことがないよう、お客様の話をよく聞いて、確実に“伝わる”ようご返事することを、とにかく大事にしています。
 
杉田　今は、ネットのやりとりだけで保険に入ることもできます。でも、やはりお互いに顔を見て、信頼関係をつくってから契約を結ぶほうが安心できますよ。長年の信頼が積み重なると実績になり、それがまた、次のお客様への安心感にもつながるのでしょう。安東さんのその姿勢は、大きな強みですね。
 
安東　ありがとうございます。あとは、私が証券会社を経験しているので、投資関係のアドバイスもできるという点も、もしかしたら強みかもしれませんね。
 
杉田　その通りですね！　ところで、私たちの世代は、仕事を通じて自分自身と競争しながら高みを目指し、試練があればある程楽しみに変えていこうとする世代だと思うんです。安東さんは、どんな時に仕事の喜びを感じますか。