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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
城 小林代表は2015年3月に、新しい発想によるIT関連事業を立ち上げられたそうですね。まずは起業に至った経緯についてお聞きしたいです。
 
小林 起業した理由はIT技術者の雇用改善のためです。日本のIT業界では、プログラマーの仕事は「30代で定年」と言われていて、40~50代は仕事が減る傾向にあります。若いリーダーの多いユーザー企業にとって、年長の技術者は使いづらいというのも理由の1つでして。また、人件費がかさむベテラン社員は契約・派遣社員に切り替えられるケースも多い。骨身を削って会社に貢献してきた結果がこれでは、あまりにも悲惨でしょう?
 
城 30代で定年って、サッカー界とほぼ同じですよ。スポーツの世界なら体力的な限界があるので、現役で活躍できる期間は限られてきますが、経験も知識も豊富なIT技術者が、仕事を奪われるような目に合うなんて、納得いかないですよね。つまり小林代表は、IT業界の問題点に警鐘を鳴らす意味でも、新事業を立ち上げたということですか?
 
小林 はい。当社は、まず従業員が満足でき、末長く働ける職場環境づくりを目指して、その仕組みを構築しているところです。家庭環境や職場環境が充実していれば社員は安心して仕事に取り組めますから、良質なサービスを顧客に提供することができます。その結果として、会社が潤う。三者がバランス良く満足できれば業界としても発展できると思うのです。
 
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城 なるほど。環境が整っていれば社員のパフォーマンスが良くなるという考え方は、サッカーにも通じるところがあります。僕がプロ入りした1994年当時は、選手の保障体制が整っておらず、怪我などを理由に解雇された時点で給料が打ち切られていたんですね。それでは試合中に思い切ったプレーができないし、トレーニングも安心して行えない。結果、パフォーマンスが低下すれば観客数は激減します。そこで、4年後にシステムが変わり、怪我などで欠場を余儀なくされても、年俸だけは保証されるようになったんです。
 
小林 では、城さんもかなり苦労されたでしょう。解雇されて路頭に迷う選手は今でも少なくないのではありませんか。