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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

脱・縦割りの住宅づくり
資金や施工もチーム対応

 
 
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三浦 頼りになりますねぇ。それに、分業を乗り越えるとおっしゃっているだけあって、全ての分野のエキスパートがそろっているんですね。ホームページを拝見すると、総合プロデューサーの山田社長を筆頭に、設計、現場監督、大工、左官、塗装とスタッフのお名前がずらっと並んでいて壮観です。
 
山田 お客様からすると、自分の家を誰がつくっているのか、壁は誰が塗っているのかも、全部わかったほうがいいですよね。私一人が窓口になるといっても、独力で家は建てられません。現場に集まっている様々な専門家のみんながいてこそですから、仕事に関わるスタッフ全員の名前をオープンにしているんです。そのほうが、お客様の親近感も湧くと思いますし、安心できると思うんですよね。これってテレビ業界のスタッフロールと同じスタイルなんです(笑)。
 
 

縦割りの業界と一線を画す家づくりに自信

 
三浦 こちらのショールーム、とても落ち着いた空間ですよね。住宅に用いる様々な自然素材も紹介されていて興味深いです。
 
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山田 自然素材なら何でもいいというわけではなくて、素材として利用されるまでの経緯にストーリー性があるものに魅力を感じるんです。例えばこの外壁材は、九州の高千穂にあるシラス台地で採れた、2万年以上も前の火砕流の堆積物そのものです。寒暖の変化に強く、四季を通じて移り変わる気候に適応できる点も日本の住まいにぴったりです。
 
三浦 一つひとつの素材にもこだわりがあるわけですね。請け負うのは戸建て住宅が中心ということですが、最近はどんな案件を手がけていますか?
 
山田 家族で住む普通の家はもちろん、医療法人のグループホームなどのご注文をいただくこともありますし、在宅介護に適したリフォーム工事なども行います。そこで暮らす人たちにとって最良のプランを、当事者の皆さんと一緒に考えるという基本は、戸建てでも集合住宅であっても同じなんです。
 
三浦 新しい住まいが完成するたびに創喜さんの理念が形となって、そこからまた、新しいお客さんと出会うきっかけが生まれていくのでしょうね。
 
山田 そうなると嬉しいですね。当社の他にも、不動産、設計、施工をトータルに打ち出している会社はたくさんありますが、実際は社内が縦割りになっていて、お客様目線だとバラバラの業者と付き合っている感覚になるケースが多いと思います。そういった従来の業界のあり方と創喜の違いを、これからも根気よく発信していきたいですね。家を建てる感動は、つくっていく過程の良し悪しで大きく左右されるので、全てのお客様に楽しみながら「創る喜び」を安心して味わってもらえるようにこれからも努めていきたいと思います。そんな意味を込めて「おいしいおうち」なんです(笑)。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
ありのままの自分で仕事に取り組むことでしょうか。自分を取り繕っても本当の思いは伝わりませんし、業界のイメージを変えるためにも、これからも自分らしい仕事をしていくつもりです。そのほうが仕事も楽しいですしね。
(山田昇平)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社創喜
 ■ 本社 〒224-0021 神奈川県横浜市都筑区北山田4-8-20-C2
 ■ 事業内容 建築設計・企画/総合施工管理/住宅ローン相談/不動産コンサルティング/在宅介護用改修工事/リフォーム・エクステリア工事
 ■ 設立 平成22年2月
 ■ ホームページ http://oishii-ouchi.com