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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 神奈川県出身。坂本龍馬への憧れから法曹界に興味を持ち、大学では法律を専攻した。卒業後は別の仕事に就くも、初期に定めた目標を途中であきらめたことに後悔の念を持ち続け、30代半ばで一念発起。他の全てを投げ打ち、試験勉強に取り組む。まず行政書士の資格を取得した後、司法書士の資格を取得。その後はひたすら修業を重ね、2010年、待望の開業を果たした。幼い頃から続けてきたサッカー、特にフットサルにも情熱を注ぐ日々を送る。
 
 
 
法的なトラブルが起これば弁護士を頼るのが常だが、ではトラブルを未然に防ぎたい時には誰に相談すればいいのだろう。士業の中で最も私たちの暮らしに寄り添った法務を行うのは司法書士だ。神奈川県は横浜市・本牧で活躍する橋本浩二司法書士は、常に依頼者の立場で物事を考え、難解な法の解釈をわかりやすく、使いやすい情報に変換して提供。そうして依頼者の心に芽生えた不安が育たないよう、穏やかな生活が営めるよう導いている。
 
 
 

過去の自分を斬り捨てサムライを目指す

 
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インタビュアー 小柳ルミ子(歌手)
小柳 橋本先生が法曹界を志されたきっかけを聞かせてください。
 
橋本 学生時代に読んだ坂本龍馬の伝記に影響を受けたんです。志士の間で長刀を差すのが流行っていた頃、龍馬は短刀を差し 「実戦にはこれぜよ」 と友人に見せました。友人が真似をすると懐から銃を取り出し、「刀は役に立たん。これからは銃だ」 と。そして友人が銃を持つと、「今からの時代はこれぜよ」 と言って 「万国公法」 を掲げたというあの逸話です。
 
小柳 確か龍馬はその後、万国公法を基に海難事故を解決したんですよね。
 
橋本 はい。ただ、私は龍馬と違って、信念を貫きながら真っ直ぐに颯爽と歩んできたのではなく、ずいぶんと回り道をしてきました。
 
小柳 では、司法書士試験に臨まれたのは、どのようなタイミングで?
 
橋本 30代半ばでした。努力せずに自分の限界を決めつけてしまったことへの後悔と、本当にやりたい仕事があるにも関わらず、毎日を無意味に過ごしている自分が嫌になりましてね。「今からでも遅くない」 と死にものぐるいで勉強に取り組み、目標通り2年で司法書士になったのです。