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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
イスラエル出身。本国の大学を卒業後、日本文化探究のために来日。日本語学校で日本語を習得し、受講生として帝京大学で学ぶうちに、イスラエルの医療機器メーカー・インサイテック社の日本市場参入をサポートするように。同社のビジョンと最先端医療機器 「エクサブレート」 の可能性に惚れ込み、2005年の日本法人立ち上げに参加。現在、インサイテックジャパン (株) の日本担当ジェネラルマネージャーを務めている。
 
 
 
優れた文化と技術の交流は、計り知れない進化と快適な生活を人の世にもたらす。切除などの外科的手法に頼らず、体外から超音波により患部を灼焼する画期的なイスラエル発の医療機器 「エクサブレート」 は、子宮筋腫をはじめ腫瘍性疾患治療に安全かつ負担の少ない治療法を提供する。その普及・浸透に携わるインサイテック ジャパン株式会社ジェネラルマネージャー、ヤイール・バウアー氏は今、医療業界に新風を吹き込もうとしている。
 
 
 

イスラエル発の最先端医療機器

 
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インタビュアー 宮地真緒(タレント)
宮地 本日は、医療機器を販売しているインサイテックジャパンさんにおうかがいしています。お名前からすると、本社は外国にあるのでしょうか。
 
バウアー はい、本社はイスラエルにありまして、患者視点に立った治療を実現する 「エクサブレート (ExAblate)」 という医療機器を製造販売しています。おかげさまで、多くの医療機関・研究機関の方々にご好評いただいています。
 
宮地 なるほど、日本の医療の向上に貢献しておられるんですね。それにしても、バウアー代表は日本語がとてもお上手ですが、日本に来られて長いのですか?
 
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バウアー ありがとうございます。私はイスラエル生まれですが、日本の文化に関心を抱き、2000年に来日しました。最初に日本語学校に通いましたし、ヘブライ語と日本語は文法的にも似ているおかげで、今では実生活でもビジネスでも問題なく日本語を話せるのでしょうね。
 実はそこを見込まれ、インサイテック社が2002年に日本市場に参入する際に営業活動をサポートする仕事を受けて、そのまま居ついてしまった次第です(笑)。
 
宮地 では、もともと医療の仕事をするために来日されたわけではなかったんですね。
 
バウアー ええ、日本の文化に興味があって日本の大学で学んでいた頃に、本国の友人からインサイテック社が人を探していると聞いたんです。あくまでアルバイトのつもりでいたのですが、インサイテック社が提案する画期的な治療法、その普及を通して実現するビジョンにすっかり感銘し、正式なスタッフとして行動を共にすることを決意しました。
 2005年にインサイテック ジャパンは法人化され、現在は私が統括マネージャーを務めています。