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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

介護する側もされる側も
負担が軽くなる移乗用ボード

 
 

介護される側も楽になる

 
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小山 それに、皆さんあまりお気づきになっていませんが、ヘルパーが苦労していると、介護される側も気を遣ってしまって、心理的負担を感じるんですよ。介護する側が楽になるほど、される側の心労も軽くなるんです。
 
五十嵐 介護される側もそんなふうに感じているとは、今まで想像していませんでした。
 
小山 さらに、移乗には皆さんが思っている以上に衝撃を伴います。実際に私も移乗される側を体験してみましたが、荷物のようにドカンと落とされる感じで、何とも嫌な気分でした。自分たちは将来こんなふうに扱われたくないという気持ちも、「らくらくボード」 を開発するうえで大きなモチベーションになりました。
 
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カーブの付いたビーンズタイプ。他にも色や形
のバリエーションが豊富にそろう。オリジナル
デザインも相談できる。

五十嵐 ボード自体は思ったより薄くて、しなやかで柔らかいですよね。色も形もたくさんバリエーションがあります。カーブのついたビーンズ(豆)タイプ、まっすぐなノートタイプに、そのロングタイプ。S字になったスネークタイプ。 あっ、オリジナルデザインもお願いできるんですね。ステキ!
 
小山 毎日使う物だから、見て楽しい気持ちになるほうがいいでしょう(笑)。今年度中は創業キャンペーンでデザイン料が無料ですから、ぜひ皆さん、ご注文ください。
 
 

実力派デザイナーのコンビと
志を一つにして開発

 
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五十嵐 小山社長がこの 「らくらくボード」 を開発されたきっかけについても、教えてください。
 
小山 いま一緒に仕事をしている矢崎君は中学時代の同級生なんです。彼は元・大手自動車メーカーのモデラー(新車開発時に専用粘土を作る実物大モデルのデザイナー)で、独立して自動車関連の会社を経営していました。ところが、一昨年に事業が不調になって。落ち込む彼を、私は友人として 「私たちは50歳を過ぎているけど、まだまだ人生これから。何とかなるよ!」 って電話で叱咤激励していたんです。でも結局再出発せざるを得ない結果になって・・・。
 
五十嵐 大変な状況の中で、温かい言葉に矢崎さんも力づけられたのでは・・・。