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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.27 自分に厳しく。他人にも“ちゃんと”厳しく。

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.27 自分に厳しく。他人にも“ちゃんと”厳しく。 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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あけましておめでとうございます。佐藤勝人です。皆さんはいいお正月を迎えられましたか――と、その前に。年末は一年を振り返る時間を持ちましたか? 新しい年を実り多くするためにも、節目では気持ちを落ち着けてそれまでの自分を振り返るといいですよ。ま、私は12月21日が誕生日だから年末に振り返る癖が自然についただけかもしれなくて、だとしたら偉そうなことは言えないけどね(笑)。
 
 

全部のトップを下りた昨年
大晦日に得た36年ぶんの気付き

 
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誕生会でもらったケーキ。身軽になった2019年はさらに飛ばすよ!
さてその2018年の誕生日。その日は昼間「とちぎ勝人塾」をやって夜はそのまま忘年会に突入したから、例年以上に盛りだくさんの一日でした。おかげさまでたくさんの人に囲まれてお祝いをしてもらったのは、佐藤勝人54歳、ありがたい限りです!
 
考えてみると昨年はコンサルタント会社、日本販売促進研究所の代表を嫁に譲ったし、中国の会社、想道美留貿易(上海)有限公司は息子に譲ったし、旅行代理業のJSPLトラベルは娘を代表にしたし、サトーカメラは前から兄が社長だし、今までやってきた事業のトップを全部家族に譲った一年だった。今年は家族全員からコキ使われる立場だ(笑)。
 
でも、嫌な気分はないんだよね。誰かのために働くのが根っから好きな人間だから。そのことを自分でも知ってるから。
 
なんでかなぁ、いつからこうなんだろうなぁ、と思っていたけど、昨年の大晦日、ブログを書いていて気が付いた。東京で写真専門学校に通っていたときに親父から、「退職者が出て3号店が開けられない。お前やってくれ」と頼まれて地元に呼び戻された、あのときだ! って。
 
夢なんて別にない、やりたいこともない、自分で自分の存在価値がわからなかった18歳の私は、「何で次男の俺なの?」とか「貧乏くじは俺かよ!」なんていう考えは一瞬も思いつかなかった。ただ単に「俺の出番だ!」と思えた自分がいた。初めて誰かから求められて素直に喜んでいる自分がいた。自分はそっち側の人間だったんだということを初めて意識した。そして戻ってきて頑張った。何も知らないただの高卒のガキが、舐められながら、恥をかきながら、大人にあなどられながら、それでも人に求められるたびに頑張った。好きも嫌いもない、ただ夢中だった。そこには決して楽しい仕事があるわけじゃない、眼の前の仕事を楽しく捉えることのできる自分がいただけだ。
 
あの気持ちが私の中で、その後も36年間ずっと私を夢中にさせてくれていたということに、大晦日ブログを書いていて気が付いた。そして今、一点の曇りもなく「世のため、人のために働くのが好きだ」と心から言えるようになったことが、本当に嬉しい。
 
 

夢を持ったなら戦え
自分に厳しくなれ

 
夢を持つことは難しい。表面的にならいくらでも持てるし、何が好きで熱中しているということも言えるけど、本当に腹の底からそう思っている人がどれだけいるだろう。
 
誕生日から4日経ったクリスマス25日。学校の先生が対象の勝人塾を初めて開催した。そこで地元の学校の先生から生徒の就職指導の話を聞いた。芸術系の学校だから生徒の希望もちょっと変わっていて、彫師になりたい生徒がいたという。つまりタトゥーだ。それで先生が、就職先の紹介は本人の希望を両親が承諾している必要があると伝えると、生徒は希望を取り下げてしまった。「理解してもらえないと思うから」と。
 
かわいそうだとは感じる。でも、「子どもが言う夢はその程度」とも思ってしまう。自分が東京にいた頃そうだったからだ。いや、曲がりなりにも夢があるぶん彼のほうがマシだろう。でも、彼が本当に本気で彫師になりたいと思っていたら、両親を説得する前に自分から引いただろうか。
 
彼がいつかは彫師になるのかどうか、それはわからない。ただ彼の夢が、彼自身にとって、それに挑むプロセスまで含めて夢中になれるものであればいいなぁと思う。
 
同時に、自分への厳しさを持ち続けてくれるよう願う。自分に厳しければ人にも厳しくできる。それは人に影響を与えられる人間になれるということだ。関わった相手を成長させる人間になれるということだ。そういう人たちを社会は求める。彼らは「材」の字を「財」に変えて「人財が大切だ」なんてしゃらくさいことを言わなくても、行動で他人を導くことができる。職場で本当に評価されるのはそういう人たちだ。
 
 

仕事は相手を変えてナンボ
成長を願うなら厳しく指示を

 
これは彫師の世界も販売員の世界も一緒だと思う。サトーカメラでは宇都宮本店の竹原賢治店長が、最近やっと部下に厳しくできるようになってきた。何が変わったか彼に聞いたら、「自分に厳しくできるようになりましたから」という答えだった。
 
嬉しかったなあ。彼のことをあらためて頼もしく感じたね。年が明けていよいよ本格的にサトーカメラのネクストステージに入った1月に、他のアソシエイトを厳しく指導して本当の意味で彼らを成長させることができる幹部が出てきたんだ。私の嬉しさは想像してもらえると思う。
 
自己啓発系の本やセミナーで「自分を変える」とか「自ら変わる」とかよく言うけど、私に言わせればあんなのは自己満足なんだよ。仕事は相手を変えてナンボなんだ。「俺はセミナーで変わった!」なんて息まいている人が部下の行動が変わるほど厳しく指導できている例を見たことがあるかい? ないでしょう。指示を出すときもそう。「これ頼む」って言って、部下が「こっちがあるから無理です」って言ったらすぐもう引き下がる。部下のやっているそれが本当に今必要なのか、お客さんや店のためになるのか、確かめることもしない。自分より実力が劣るレベルに合わせて仕事をしている。そうなる理由は簡単で、自ら変わった気になっているだけで、実は相変わらず自分に厳しくできないままだからだ。
 
なぜ私が自分に厳しくすることにこだわるかというと、私たちみたいな商業者の場合は特にそうだが、人さまの希望を叶えたりお役に立ったりすることが仕事だからだ。お客さんの頼りにならなければいけないときに能力の低い者の基準に合わせて店が機能しなかったら、お客さんへの裏切り行為になる。
 
またその部下も、ただの高卒のガキのままでいたくないからサトーカメラに入社したわけで、私たちが求めるレベルに彼らが到達するまでは、上司は部下の顔色を忖度するのではなく厳しく指示できるようでなければならない。これはパワハラとは違う。なぜ違うか。相手を本気で成長させるための指示だからだ。
 
昨年からの流れで今年も、テレビや週刊誌では勘違いした連中がやれパワハラだ、モラハラだ、とうるさく言うだろう。せめて私の連載の読者はそんな声にひるまずにいてほしい。自分に厳しく。部下にも必要ならちゃんと厳しく。そうやって今年の年末にはまた一回りみんなで成長していたいですね。
 
1月23日~2月28日までの勝人塾
■1月25日とうほく勝人塾IN八戸
https://www.facebook.com/events/700983126967762/
 
■1月29日にいがた勝人塾IN巻
https://www.facebook.com/events/387309875367636/
 
■2月7日みやざき勝人塾IN西都
https://www.facebook.com/events/970874306369624/
 
 
■2月19日~21日商業界ゼミナール
https://www.shogyokai.co.jp/sseminar_2019/?fbclid=IwAR2i4_n4lLo4wVC55sptElWcHtBSBInNVaptXFnpAb5Dd3S2LASyt_VCZPQ
                                                        
第6回「ニコニコチャンネル ニッポン勝人塾」(1/28(月)15:00 – 16:00)の告知
 
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.27 自分に厳しく。他人にも“ちゃんと”厳しく。

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2019.01.23)
 

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