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ITで生産性と品質を高める <其の一>

 
 私たちの身の周りの情報はグローバルに共有されている。その結果、インターナショナル=国際の「際」に示されていた垣根が取り払われることになる。そうなると、良きにつけ悪しきにつけ、情報が一人歩きをして社会の潮流を作っていくようになる。
 これは物理空間の垣根が取り外され、あらゆる時間がリアルタイムになる(因果律が意識されなくなる)ということである。それにより空間と時間の概念が明確に意識しにくくなり、その結果、たとえば各地域に土着していた慣習や秩序がなくなっていく。
 地域社会に秩序がなくなれば個人の生活に制約がなくなり、社会全体が少しずつ無責任体質に変化していく。すなわち、無秩序は無法と同義であり、これを放置すれば人類の生命に危険が及ぼされることになりかねない。
 そうさせないためには、新しいルール作りが地球規模的に=グローバルに必要である。生活も文化も宗教も哲学も、社会に適用される法律も違う異質の人間同士が、同じ次元・同じレベルで問題意識を共有し、共生しなければならない。
 
 ITというものができたがゆえに、「国際」ということの意味が一挙に地球規模的=グローバルという意味になり、その勢いが止まることはなく、さらに高度なITを必要とする。その際、国の言語や宗教・文化・法律を超越するITでなければグローバルな世界を成立させるには役不足であり、さらに高度なITが必要になる(クラウド・AI知能情報処理)。皮肉なイタチゴッコである。
 本来あるべきグローバル化の道とは、各国が主体性と主権を認めあって維持し、生活しやすいルールを構築していくことであり、各国が共同・協同して課題解決していくことである。ITはその方向性において進化・深化し、発展していくべきなのである。
 
 生命にとって、なくてはならないものが空気と水であるが、その空気と水にも垣根はない。情報も空気・水と同様に垣根を作ることはできなくなっており、今後もITがグローバルな世界を創造していくことは間違いない。

 
 

 執筆者プ ロフィール 

橋本英夫 Hashimoto Hideo

株式会社 ハッピー 代表取締役

 経 歴 

1949年、兵庫県生まれ。高校卒業後、大型プラントで使用するバルブや弁のメーカーに技術者として就職。蒸気の流体制御機器の設計に 携わる。75年にECCハシモトを設立、浄水再生装置の製造を始める。79年石油系溶剤浄油再生装置を開発し、(株)京都産業を設立。「 ハッピークリーニング」の名称でクリーニング店の経営にも乗り出す。その後、2002年に(株)ハッピーを設立し、従来のクリーニングの 常識を覆す『ケア・メンテ』という新業態を創造して普及に尽力している。2005年、一般消費者に対する啓蒙活動団体としてNPO法人日 本洗濯ソムリエ協会を設立。2006年に、従来の洗浄理論を覆す世界初の「無重力バランス洗浄方法」を発明し、方法論特許・装置特許を取 得。シルエットや風合いを保ったままの「水洗い」を実現し、地球環境に優しく人体に悪影響を及ぼさない画期的な洗浄方法として、世界から も注目を集めている。

 オフィシ ャルホームページ 

http://www.kyoto-happy.co.jp/

 

 

 

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