さて、バーベキューといえば・・・え? 「外で焼き肉をすること」? おやおや、何をおっしゃいますやら(笑)、 それって、ただの“屋外焼き肉”じゃないですか~! 「違うの!?」と思った方、速やかに挙手をしてください。きっと勘違いをしていた方、たくさんいらっしゃいますよね。大丈夫です。そんな皆さんのために、今回は日本バーベキュー協会さんに、真のバーベキューとは何たるかを、ご教授いただきました。
まず、日本バーベキュー協会さんによると、「焼きながら食べるのが焼き肉。焼き終えて盛り付けてから食べるのがバーベキュー」であり、バーベキューはパーティーの1つと定義されているよう。さらに、「1人焼き肉はできても、1人バーベキューはできません。バーベキューでは肉塊を焼いて、食べるときにみんなで切り分けるもの。それに、焼肉は食事をすることが目的ですが、バーベキューはコミュニケーションの場であり、エンターテインメイト性が求められます」とのこと。
バーベキュー、すなわちアウトドアで楽しむパーティー。こう聞くと、一気にリア充度が増しますね! 日本で欧米のようなバーベキュー文化が根付いていないのは、長年バーベキューのインフラが全く整えられておらず、トイレや水場のない河原や山、さらには設備の整っていないバーベキュー施設しかなかったことも要因の1つ。最近は手ぶらで行けるスタイリッシュなバーベキュー施設がブームになっているので、ようやく日本のバーベキュー文化の夜が明けるかもしれません。
とはいえ、急に“真のバーベキュー”をしようにも、どうしたらいいものか・・・とお悩みの方! 日本バーベキュー協会さんに、“屋外焼き肉”をバーベキューに昇華させるポイントも、ばっちりうかがっていますよ。
「まずは、バーベキューはわざわざ苦労するアウトドア体験ではないので、あまり道具などを持参しなくてもいい、設備の整った場所を選ぶのがいいでしょう。ただ、日本バーベキュー協会の三種の神器として、持っていくと便利なものは、新聞紙だけでも簡単に炭に火が起こせる道具『チムニースターター』。そして『水鉄砲』。これは、お肉のコゲ防止として炎を消すだけでなく、子どもや、準備の輪になかなか入れない人に役割を与えてあげるツールにもなります。あとは、残った炭を入れる『火消ツボ』。蓋を閉めると、空気が遮断され炭の火が消え消し炭に。消し炭になった炭は、次に使えるので、エコにもなります」。
「初めからカットしてある肉ではなく、大きな肉をおいしく、安全に焼くこと。1ポンドステーキなど盛り上がりますよ。また“焼かないメニュー”を用意するのも、パーティーのおもてなしとして仲間の心を弾ませます。火起こしなどの準備中、みんながお腹を空かしているときに、焼かなくても食べられるものを出すと場も和み、テンションも上がるはず。それがスナックや乾きものでは愛想がないので、ピンチョスやオードブルなど、少し手の込んだオシャレなものを用意すると、パーティーが華やぎますね」。なんだか、想像するだけでもパーティー感があふれ出ている。
皆さん、バーベキューを知れば知るほど、バーベキューを極めたくなってきたのでは? 日本バーベキュー協会では「バーべキュー検定」を主催していて、この検定を受ければ、知識や技術が身に付き、バーベキューインストラクターやバーベキューマスターとして活躍することもできるんだとか。このスキルがあれば、バーベキューのヒーローになれること間違いなし。夏は外でモンスターばかり追いかけていた人も、この秋は、目指せ! あこがれのバーベキューマスターですよ! 皆さん、これを機に、ぜひ、スマートなバーベキューを楽しんでください。
取材協力
日本バーベキュー協会
http://www.jbbqa.org